つれづれに訪ねる おすすめの京都をご案内 「京の三大奇祭 やすらい祭」
やすらい祭は、京都市北区にある今宮神社で行われる祭として知られており、
「鞍馬の火祭」「太秦の牛祭」とともに京の三大奇祭の一つに数えられ、
国の重要無形民俗文化財に指定されております。
昨日9日、やすらい祭を見に行きましたので、ご紹介いたします。
赤い花傘を中心に、赤毛・黒毛の鬼たちをはじめ約20名の行列が、お囃子に合わせて踊り歩きます。
疫病を鎮め、健康を願う春のさきがけの祭として知られ、
この花傘の下に入ると一年間健康に過ごせると云われています。
↑行列で向かう先々で、多くの人が一年間の健康を願い花傘に入っていました。
町を練り歩くのは、やすらい踊りで花傘に疫神を惹き寄せる為です。
花傘に集められた疫神は今宮神社の疫社へと鎮められ、一年の無病息災が祈られるのです。
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左の写真が羯鼓(小鬼)です。この役目は小学生3年生頃までの子供二人が担います。
羯鼓廻しと呼ばれる大人が一人付き添いますが、小鬼二人でしっかり目と息をあわせ、
太鼓をたたきます。
右の写真は「大鬼」です。輪になり、鉦や太鼓をたたきながら飛び跳ねて踊ります。
まさに奇祭!といった感じでしょうか。 中学、高校生が担います。
こちらの写真は「囃子方」。
小学生も交じっています。
やすらい祭は町の各所を練り歩き、あちこちで踊るのですが、
それが結構な距離と、踊りの回数。
慣れない草履に重さのあるカツラ。
そして、お囃子は踊りのない時も途切れることがありません。
なかなか、どの役目も大変ですが、
子供たちはしっかりとこなしていました。
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これらのお囃子や踊りは毎年祭りが近くなると夜に皆で集まり、
昨年経験した子供たちの先輩が,踊りや囃子の手ほどきを行い、代々伝承しているそうです。
やすらい祭は毎年4月の第2日曜日にあります。雨天中止なので心配しておりましたが、
無事開催されて良かったです。そういえば、このやすらい祭
「祭の日が晴れれば、その年の京都の祭事はすべて晴れ、雨ならばすべて雨が降る」
という言い伝えもあります。
今年の京都の祭は小雨となるのでしょうか。
◎湯の花温泉から今宮神社への所要時間 約65分
【 すみや亀峰菴 ⇒ JR亀岡駅 ⇒ JR二条駅 ⇒ 京都市営バス46 ⇒ 今宮神社前 下車すぐ 】
今宮神社は歴史ある「あぶり餅」も人気です。