徒然日記

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オーストリアワインの旅7 ~ワイナリー「ピヒラー」「プラーガー」

前回のヒルツベルガーに続き、今回もヴァッハウの作り手
「ピヒラー」と「プラーガー」に訪問した時の話です。

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FXピヒラーは現在の当主ルーカス・ピヒラーのお父さんである、
フランツ・クサファー(FX)・ピヒラーの名前が
そのままワイナリーの名になっています。
かのワイン評論家が、FXは、ロマネコンティーや
ムートンに並ぶワイナリーであると表したぐらいの
スーパーワイナリーであり、今では手に入らない
銘柄のものもでてきているほどです。

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ワイナリーから車を走らせ、ドナウ川とロイベンの町が見下ろせる
急な斜面の畑でテイスティングをさせてもらいました。
ミネラリーで硬質な白ワインで、グリューナーフェルトリーナーでは
その特徴であるペッパーの香りをよく感じられ、リースリングでは花や蜜のニュアンスがあります。
すぐ近くでは雨が降っているのが見え、雷鳴が響く中、
なぜか我々のいる場所だけは雨が降ることなく、すずやかな、少し曇った空の下で飲むワインは、
深みを帯びた味わいにぴったりと思いました。

 
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続いてプラガーにいって参りました。

現当主のトニー・ボーデンシュタインに
テイスティングと、畑の案内をしていただきました。

彼はもともと学者さんであり、ぶどう栽培に関しては独特の考えが
あるようで、ほかのワイナリーにはない特徴があります。
そのひとつがシュトゥッククルトワと呼ばれる仕立て方。
非常に狭い間隔でぶどうを一本づつ植えることにより、
根がかなり深いところまで伸びていき、
存分に大地のエネルギーを吸い上げます。
しかも一本のぶどうに付ける実は一つなので、
とても凝縮された果実を得ることができるのです。
この仕立て方により、ヴァッハウでも屈指の急斜面かつ、
標高の高い畑でもぶどう栽培が可能になったとのこと。

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そのヴァッハウで最も急斜面と言われる畑に登りました。
トレッキングをしている感覚です。ここで機会の力に頼らずに作っているのだと思うと、ひときわ有り難みが増します。

 

 

 

 

 

 

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