こんにちは、ソムリエの田中です。
前回はワイナリー「エスターハジー」への訪問について書きましたが、
今回は同日の昼から訪れた「ヴェーニンガー」についてです。
ここは、赤ワインのメッカ、ミッテルブルゲンランドのワイナリーで
早い段階からビオディナミを取り組んでいます。
ごくごく簡単に言えば「超自然派ワイナリーです」
まず畑を見せていただきましたが、
印象は緑色の畑です。
通常、畝は土色なので、茶色ですが、(せいぜい芝程度の低い草が生えていることが多い)
こちらは、畝に生えている草もしっかりと成長しています
ヴェーニンガーさん曰く、畝に生えている花が、ワインにリッチさを与え、
細い草が、タイトネスを与えるそうで、バランスが大事とのことです。
ブドウの葉はきれいな緑色で、かたくなく、しなやかな強度です。
もんでも崩れないしっかりした葉が、よいブドウを作るのに一役買うとのことです。
ワインをいくつかテイスティングいたしました。
この地域でブラウフレンキッシュと言えば、少し重めで、
ずっしりしたワインというイメージがかつてはあったのですが、
それは昔のこと、多くの作り手が、ブラウフレンキッシュのエレガンスと、
ブルゲンランドのミネラルを上手に引き出しています。
その中でヴェーニンガーのワインは、ビオデナミの実践の中で、
ナチュラルな味わい、ふくよかなタンニン、バランスのとれた酸を得た、素晴らしい作品でした
もちろん、「ウェーニンガー」のワインもすみや亀峰菴で飲んでいただけますし、
オンラインショップ「柿の花」でおとりよせいただくこともできます。