去る3月30日 オーストリアのブルゲンランドのワイナリー
「グロッサーワイン」より、オーナーのマティアスクルン氏にお越しいただき、
メーカーズディナーのイベントを行いました。
当日は、グロッサーワインの赤ワイン4種とロゼワインを、
当菴の春の料理に合わせてお出ししました。
はじめは、「赤ワインに和食は難しいな」と思っておりましたが、
オーストリアのこの地方(アイゼンベルグと言います)のワインは、
ミネラルも豊富に含み、何よりもグロッサーワインのワインは
優しい味わいで、どのワインも、無理なく和食と寄り添っていました。
ご用意したワイン。
・ゲミシュターサッツロゼ / 珍しい混植混醸のロゼワイン
・ブラウフレンキッシュ / ブルゲンランドのブドウを使用
・ブラウフレンキッシュ フォム リーグル / アイゼンベルグのブドウを使用
・ブラウフレンキッシュ サイブリッツ / 銘醸畑サイブリッツ
・ブラウフレンキッシュ サパリ / 銘醸畑サパリ
こちらが、当日のメニューの一例です。
八 寸 海老 蓬麩 玉子カステラ串通し
ふぐ煮凝り 飯蛸桜煮
筍木の芽和え 菜の花煮浸し
汲みあげ湯葉 うすい豆
お凌ぎ 亀岡牛焙り寿司 筍山椒煮
向 附 鰆のたたきサラダ仕立て
ぽん酢ジュレ
※八寸は赤ワインにも合うものも、白ワインにあうもの(今回はロゼ)両方がありますので、
初めから2種類のワインをお出ししました
中 皿 香住産紅ずわい蟹
筍土佐酢すり流し
※蟹と赤ワインは意外ですが、筍をペーストしたものと土佐酢と一緒に食べると、
ふくよかさが表れ、赤ワインにも寄り添いました。
椀 物 白味噌仕立
蓬豆腐 わらび
焼 物 京都 大原野 筍木の芽焼
鴨ロース 芽葱
強 肴 手打ち十割塩そば
ふきのとう 桜エビ
蛍烏賊のカクテル
※当菴のそばは十割そば、ミネラリーな赤ワインとよく合わせて戴いております。
油物 若鮎焼き揚げ
山菜の天婦羅
替り鉢 亀岡牛すき焼き
菊菜 筍
青ネギ せり
黒豆玉子
※山菜の苦味にサイブリッツ 肉の脂身にはサパリが見事でした。
御 飯 筍御飯
丹波山の芋を添えて
また、ディナーの後は会場をライブラリー徒然文庫に場所を移し、
オーストリアからお越しいただいたヴァイオリニスト前田朋子さんと、
ご友人のピアニスト鈴木紀子さんにミニコンサートを開いていただきました。
ワインとクラシック音楽との相性も実によく、
ゲストの方皆さんに良い時間を過ごしていただくことが出来ました。