(写真:アンドルファーの外観 ラベルにも書かれているモチーフがかわいらしい お洒落な佇まい)
今年は、オーストリアと日本の友好150周年です。
当菴でも、ベーゼンドルファーのピアノコンサートを始め、オーストリアウイーク、ワインフェアなど、オーストリアにまつわる催しを1年を通して行います。
今回は、ユルチッチや、シュタイニンガーと同じカンプタルにある、ナチュラルワインの造り手「アンドルファー」を紹介します。
マーティン&アナ・アンドルファーが正式名称で、ご夫婦の名前がそのままワイナリー名になっています。
この辺りのワイナリーは、つながりも強く、ユルチッチのアルヴィン夫妻と共に、自然なワイン造りを探求し、共同でナチュラルのペットナット(軽い発砲ワイン)を作ったこともあります。
また、奥さんのアナさんは、シュタイニンガー3姉妹の次女なのです。
(写真:オーストリアらしいおしゃれな外観と中庭ですが/中に入ると清潔で近代的なセラーが広がります/テイスティングさせてもらったワインはどれも特徴的、中には開栓してから数日経つものもありましたが、まったくポテンシャルは落ちてませんでした)
(写真:畑での説明も、セラーでの説明も、テイスティングでの説明も、マーティンはいつも優しい笑顔です。)
ブドウ栽培から、発酵、熟成にいたるまで、ほとんどを葡萄の力によるワイン造りを理念とし、人は少しそれを手伝ってあげるのみ。ナチュラルワインはそういった思いのもとに生まれ、まるで動物の子供のような表情を持っているなと感じます。
葡萄の持つ天然の酵母で、自然な温度で、ゆっくりと発酵をはじめ、時折やすみ、そしてワインに変わる。その間、外の空気に触れたままで、独特の風味が形作られ、結果的に酸化にも強いワインになっている。
どのワインも、何ら抵抗なく、ごくごく自然に体に染み込んでいくようで、優しい味わいは、お茶に通ずるところもあります。
彼らのワインには、果汁はグリューナーフェルトリーナーだけど、そこにリースリングの果皮を漬け込むといった、果汁と浸漬果皮が異なるワインを何種類もあります。
「なぜそのようなことをするの?」と訊くと「そのほうが良かったから」という回答
実にシンプルでありながら、葡萄のことを知り尽くしているのだなと実感しました。
(写真)2016年と2018年に訪問しました。娘さんの成長に驚かされました。
アンドルファーのワインはonlineshop「柿の花」でご購入も出来ます。