銀座 資生堂ギャラリー「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」
先月、8月29日(火)コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎による「かみ 展」初日に行われた「舟水会(ふなみずかい)」に行って参りました。
セレモニーの間は撮影禁止でしたので、この写真は「舟水会(ふなみずかい)」「 お水会(おみずえ)」のセレモニーが行われた後のお席の様子です。 ↓ ↓
”筏舟” 二帖ほどの お席に、紙衣を纏った 前田さんとすみ子さんが儀式を執り行います。
石井直人さんら3名の方が席に着き、清めたお水をお席でいただきます。
”筏舟” の回りで 儀式を見守る来場者の中から数人にも、梶の葉の器でお水をいただきました。
紙衣(かみころも)
”ハマゴウ” を一緒に漉いた紙で作った衣装
黒曜石の斧や屋久杉で作った土偶などが置かれた ”縄文台”
「かみ コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎」
(以下、資生堂ギャラリーwebサイトより引用)
本展は、我々の生活で最も身近な工芸である「かみ」がテーマです。そのなかでも天然の素材を使い手作業で作られる手すき和紙の可能性を探ります。紙の魅力を引き出すものとして、コズミックワンダーと工藝ぱんくす舎は、すべての生命の源であり和紙作りにかかせない「水」にフォーカスし、「水会(みずかい)」や「お水え」を創案しました。それらは、お茶会に着想を得た湧水をふるまうセレモニーで、自然への畏敬の念から立ち現れたパフォーマンスです。展覧会タイトルの「かみ」には、原始的な響き、太古の神への思いも重ねられています。展覧会では、「水会」や「お水え」のしつらえや道具、そこからイメージを膨らませて作られた工芸作品が並びます。コズミックワンダーが制作した席主と半東の衣装である紙衣(かみころも)、石井直人による土器、川合優による木道具、西田誠吉、佐々木誠の紙漉きによる和紙など。
道具やその他の演出は、日本の文化の源泉である縄文から着想しています。その概念と意匠は、工藝ぱんくす舎の前田征紀と石井すみ子により意向性が示され、作品化されます。
本展は、昨年に島根県立石見美術館で開催された「お水え いわみのかみとみず」展を再構成し、新作「舟水会(ふなみずかい)」が加わります。
新作では、お香や薬に使用されていた独特の香りが立つ海浜植物・ハマゴウにより紙の新たな可能性を探ります。ハマゴウは縄文以前より日本にあるとされ、種を海に浮かせて浜に広がりました。太古の人たちが舟を作り日本の処々へ渡る姿と、海に浮かび日本の浜に広がっていったハマゴウ、それらの重なる光景を表現します。作品は、唐津の紙漉師、前田崇治の協力により制作されます。
自然の素材により、昔ながらの手仕事で作られた作品は、我々の五感を冴えわたらせ、いにしえを感じさせ、「みえないものをみる」という日本人特有の感性や深い知恵を呼び覚ますこととなりましたら幸いです。
主催: 株式会社 資生堂 会期: 2017年8月29日(火)~10月22日(日) 会場: 資生堂ギャラリー
〒104-0061
東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階
Tel:03-3572-3901 Fax:03-3572-3951
平日 11:00~19:00 日曜・祝日 11:00~18:00
毎週月曜休(月曜日が祝日にあたる場合も休館)
入場無料
資生堂ギャラリーは https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/
1919年にオープンした現存する日本最古の画廊といわれ、
銀座地区最大級の空間で 現代美術を中心に紹介されています。
会期は、10月22日(日)までです。
東京、銀座に立ち寄られた際は是非ご覧ください。