「端午の節句」軒菖蒲としょうぶ湯で厄払い
今年の5月5日も清々しい五月晴れとなり、
「立夏」に相応しい晴れやかな青空になりました。
「端午の節句」は「菖蒲(しょうぶ)の節句」と言うくらい、菖蒲がつきものです。
◎皆様をお出迎えする茅葺き門には、「軒菖蒲」
家に邪気や災厄が入り込むのを防ぐために、菖蒲と蓬を束にして玄関の軒につるします。
また、火事よけの意味もあるようです。
◎離れの湯・山の隠れ湯は「菖蒲湯」に
菖蒲と蓬をお湯に入れて、身体を清め厄を落します。
菖蒲の爽やかな香り、身体を温めるはたらきもある薬湯です。
他にも、菖蒲をお酒に浸して作る「菖蒲酒」や「菖蒲枕」などがあり、
まさに、「菖蒲の節句」ということです。
と言うのも、菖蒲には葉や根に強い香りや薬効があるので、
健康を守り、邪気を祓う厄払いの薬草だと信じられ、節句に用いられるようになったとのことです
このような伝統的な風習は、現代ではめったに見られなくなりましたが、
京都の町屋や商家で目にすることもあり、京都の伝統を守る奥深さの一端を感じます。
すみや亀峰菴でも、京都に残る古き良き風習「折節のこと」を経験していただきたく、
お仕度してお客様をお迎えいたします。
↓館内の端々にも節句の飾りがあります