こんにちは
今回からヴァッハウ地域のワイナリーを紹介します。
ヒルツベルガー、ピヒラー、プラガーです。
いずれもオーストリアでは伝統的なワイナリーで、
オーストリアで由緒あるワイン誌「ファルスタッフ」で5つ星を得ているワイナリーです。
ヴァッハウはウイーンからドナウ川沿いに西に上った地域で、
渓谷美と、ブドウ畑の自然などの風景が、世界文化遺産として登録されており、非常に美しい地域です。
ワイン産地としては、ハンガリー側から吹く暖かい風が、ドナウ川を沿ってやってくる最後の土地で、同国でもっとも涼しいワイン産地となります。それ以上西では基本的にワインづくりは行われません。
また、ドナウ川と山に挟まれた非常に狭く、急な斜面を利用し
ブドウ作りを行っておるため、段々畑のような畑の作り方がこの地域の特徴です。
主にグリューナーフェルトリーナーと、リースリングを栽培しており、
いずれも辛口の白ワインになります。
最初に訪れたヒルツベルガーはもっとも西の町、
シュピッツにある生産者。
16世紀からある建物をワインセラーとし、
おじいさんの代から、
60年ほどワイン作りをしています。
ヒルツベルガーはオーストリアで最も有名なリースリングの畑の一つ「シンガーリーデル」を所有しています。
初めてこのワインを飲んだときは、(10年ほど前)雪のような冷涼さと、
研ぎ澄まされた刃物のような辛みのあるワインだと感じたことが、今でも心に残っています。
ワインはステンレスのタンクで発酵し、木樽で熟成させます。
貴腐果も使用するため、フレッシュさの中にも、ジューシーな甘みを少し感じます。
10種類ほどのワインを味わいましたが、どれも酸が生き生きとした中に、果実のうま味を含有しており、出汁のきいた料理にうまく合わせられるだろうなと感じました。
また次回、ピヒラー、プラガーについてお話いたします。
お楽しみに!
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